赤ちゃんの便秘のことについて調べていると、良く出てくるのが 『ペクチン』 という成分。
ペクチンは便秘に効果があると言われていますが、ペクチンっていったい何なのか気になりますよね。ペクチンと聞いても何だろうと分からない方が多いのではないでしょうか。
実はこのペクチン、赤ちゃんの便秘にも効果的な成分なんです。
今回は、ペクチンとは何なのか、そしてその特徴や上手な使い方などをまとめてみました。離乳食でペクチンを摂る方法や効率を上げる摂取の仕方なども併せてご紹介していきます。
ペクチンとは?
ペクチンとは、野菜の組織同士や果物の組織同士をつなぎ合わせる役割をしているもののことを指します。
完熟になっていない果物に含まれているペクチンは、不水溶性ペクチンです。完熟したものは、水溶性ペクチンに変わります。
とても不思議ですよね。熟した果物を摂取するにはそういう理由があったことが分かりますね。
ペクチンは、水溶性の食物繊維なので便秘解消には適しています。ペクチンの特性はいろいろあります。
ペクチンの特性
- ゲル化剤として。(酸と糖が加えられることにより起こる)
- 増粘剤として。
- 安定剤として。
- 水溶性食物繊維として。
- 整腸作用。
- コレステロールを下げる作用がある。
これらの特性は、人にとってはとても重要な特性となります。では、どういうものに豊富にペクチンが含まれているのかというと、主に次のようなものに含まれています。
・リンゴ・レモン・みかん・オレンジの皮・サクランボ・イチゴ・モモなど。<野菜で豊富に含まれている物>
・キャベツ・大根・人参・パプリカ・かぼちゃ・オクラなど。
離乳食とペクチンの関係
離乳食を食べ始めている赤ちゃんは、まだまだ胃腸が未熟です。その為、ペクチンが多いものを摂取しすぎてしまうと必要な栄養源まで排出してしまいます。
身体に危険である水銀や鉛、ヒ素など重金属などを排出する効果も持ち合わせています。
目安としてペクチンの摂取量は、子供の場合は約2g程度/1日・大人は約4g程度/1日です。
リンゴを摂る場合は、皮のついた状態で2個までであれば摂取することは可能です。リンゴ1個分皮つきで1g程度のペクチン含有という意味合いになります。
赤ちゃんの場合になると、リンゴ半分か3分の1くらいを目安にして下さい。
ペクチンを効果的に摂る方法
果物に含まれている水溶性食物繊維は、70度以上のお湯に溶ける性質がありますが、水には溶けません。その為、加熱して摂取することで効果がより得られるということになります。
便秘を改善しスムーズに排便するためには、食物繊維がとても重要な役割を担います。ただ赤ちゃんに食物繊維を与える場合は大人と違って注意点もあります。
摂り方を間違ってない?食物繊維と赤ちゃんの便秘の関係とは?
赤ちゃんがペクチンを摂りやすいものの代表例として、りんごとみかんが有名です。りんごとみかんの効果については、こちらの記事も参考にしてくださいね。
みかんは食感も柔らかく、赤ちゃんにも食べやすいのでそのままで食べさせてあげれば大丈夫です。
りんごは固いので、赤ちゃんに食べさせるにはいろいろと工夫が必要となります。そんなりんごの効率的な摂り方として、2つの方法があります。
メモ
- 加熱して食べる。
- 皮つきのまま食べる。
この2種類どちらも効果があります。生で食べたら効果がないわけではなく、生でも構いません。また、ペクチン自身にはオリゴ糖が含まれています。
オリゴ糖は、善玉菌の活性化の役に立ちます。
りんごに含まれるペクチンの摂取の仕方として効率的な摂取の仕方をご紹介しておきましょう。
<加熱りんご>
電子レンジで2分程度加熱する。
<りんご煮>
①皮ごとゆでて煮る。
②レモンのしぼり汁を多めに入れる。
りんごは昔から医者いらずと言われるぐらいの果物ですので、積極的に摂取して便秘改善にも役立てるようにしてみてくださいね!とても簡単で効率的な摂り方となるので是非試してみてくださいね。