赤ちゃんの便秘に悩まされているお母さんは多いです。
それも長期的になってくると不安は大きくなるばかりで病院へ駆け込む人も少なくありません。その長期的な便秘はボツリヌス菌が原因であることがあります。
ボツリヌス菌と聞いても、あまり聞きなれない言葉ですよね。ボツリヌス菌は赤ちゃんにとってとても危険な細菌です。
赤ちゃんの便秘に悩んでいるお母さん、あなたの赤ちゃんは大丈夫ですか?ボツリヌス菌の詳細とその危険性について紹介していきますね。
赤ちゃんの長期の便秘は危険のサイン
排泄や消化機能がまだ未発達な赤ちゃんは簡単に便秘を起こしてしまいます。
初期段階であれば何も問題はありません。しかし、これが長期化してきたり、薬や浣腸をしないと出ないような体質になってきたら注意が必要です。
赤ちゃんが便秘になり、すぐに病院へ行くというのは一見良いようですが、危険を見逃してしまう事もあります。まずは自分の目でしっかりと赤ちゃんを観察することが大事です。
安易に薬や浣腸に頼りすぎると怖い病気を見逃してしまう事にもなりかねません。
これはどうゆうことなのかというと、赤ちゃんの長い便秘は【ボツリヌス菌】が原因している可能性もあるからです。
では、ボツリヌス菌について詳しく見ていきましょう。
赤ちゃんとボツリヌス菌の関係
あなたは、【ボツリヌス菌】という細菌をご存知ですか?
赤ちゃんの離乳食を始める時に何を食べさせるか食材を選ぶのに本やネットを参考にするお母さんが多いのではないかと思います。
その際によく食べさせてはいけない食材として名前を見るのが、はちみつ・コーンシロップ・野菜ジュースですが、なぜこれらの食品を赤ちゃんに摂取させてはいけないのでしょうか?
これらの食材には体内を菌で汚染してしまう【ボツリヌス芽胞】が含まれている食品だからです。
生まれたころにはとても元気で排便も順調だった赤ちゃんが離乳食を始めた途端とても頑固な便秘になってしまった、自力で便を出せなくなったという症状が出て、その期間が長く続くようであればボツリヌス菌を疑いましょう。
生後1年未満の赤ちゃんに感染してしまう病気を【乳児ボツリヌス症】といいます。
生まれてまだ間もない赤ちゃんはお母さんの体内で受け継いだ善玉菌のおかげで腸内環境が整っている為、菌に感染しにくい状態になっています。しかし生まれてから月日の経過とともにその効果も薄れ菌が繁殖しやすくなります。
この善玉菌の効果が薄れた頃に離乳食が開始となるわけですが、誤ってボツリヌス芽胞が含まれた食材を口にしてしまうと腸内やそこに行き届くまでにボツリヌス菌が繁殖し、それによって生まれた毒素が赤ちゃんの体を蝕むことになるのです。
赤ちゃんがボツリヌス菌に感染した時の症状
ボツリヌス菌に感染した赤ちゃんの症状は、まず何日も頑固な便秘が続きます。
その後、全身の筋肉に力が入らなくなり脱力状態になります。ミルクや母乳、離乳食を摂取する事が出来なくなり、赤ちゃんの泣き声にも力がなくなります。
今まで表情豊かだった顔も無表情になり、首をさせられなくなります。長期間うんちを出していない事でさらに便秘はひどくなり、うんちを押し出す力もなくなります。
赤ちゃんのボツリヌス菌を予防するためには?
これらを予防するためにはどうしたらよいのでしょうか?
まずは赤ちゃんに与える食材に気を付ける事です。厚生労働省も注意喚起しているように、はちみつなどのボツリヌス芽胞が含まれる食材は与えないようにしましょう。母乳を与えているお母さんが摂取する分には問題はありません。
また、赤ちゃんに与える食事はレトルト食品よりも手作りした方が安全です。市販のものは大丈夫という認識が危険です。手作りすれば自分の目で気が付けます。
ボツリヌス菌の治療は赤ちゃんの場合、あまり行われません。大体の治療方法が浣腸をして抗菌薬が処方されます。
いずれにせよ赤ちゃんの便秘にはこんなにも恐ろしい事態が潜んでいるという事を忘れないでください。便秘だからと言って放置することは絶対にいけません。
赤ちゃんは何かしらお母さんに合図を送っています。心配なことはすぐに相談したり、調べたりしてみましょう。便秘の原因の1つとしてボツリヌス菌のことも頭に置いておきましょう。