赤ちゃんが便秘で小児科に行くとよく処方されるお薬があります。そのお薬の名前はラキソベロンと言いますが、実は下剤なんです。
赤ちゃんに下剤を使うと言うと、少し構えてしまいがちですよね。
しかし、下剤とは言うものの使用分量さえ間違えなければ、ラキソベロンは赤ちゃんの便秘に効果があります。
今回は、ラキソベロンについていろいろと調べてみました。ラキソベロンの効果や使用上の注意点や飲み方などをお伝えしていきたいと思います。
ラキソベロンはこんな薬
ラキソベロンの一般名は、ピコスルファートナトリウム水和物です。ジェネリック薬品は、ピコスルファート内用液と呼ばれています。
ラキソベロンは腸で効く下剤となっていますので、便秘の種類の中でも腸の運動が低下して起こる便秘に効果的とされています。
ラキソベロンは腸を刺激し便を出すため、慣れるまでは痛みを伴うことがあります。
下剤の種類は大きく分けて2種類
- 便の水分量を増やし、柔らかくした状態で出す
- 大腸を刺激して出す
ラキソベロンは、どちらかではなく両方を持ち合わせているため、柔らかい便が出るようになります。
副作用があまりないため小さい子供さんから妊婦さん・お年寄りまでの幅広い年齢層に処方されます。
ラキソベロンの効果と注意点
ラキソベロンは、効果が表れるために7~12時間前後かかるとされています。
その為、飲んですぐに効果は得られませんが個人差があるため早い人であれば、もう少し短い時間で便意が現れる場合があります。
一般的には、夜に服用し翌朝排便するパターンが普通です。
ラキソベロン使用上の注意点
- 抗生剤などを飲んでいる場合は、服用しても効果を得ることが出来ない。
- 毎日使用すると、耐性ができてしまい効果が期待できなくなる。
- 空腹時に与えるのが好ましい。
ラキソベロンの分量や飲み方
大人の場合は、ラキソベロンの摂取分量は10滴程度とされています。
年齢別の目安分量と飲ませ方
月齢・年齢 | 目安分量 | 飲ませ方 |
~7ヵ月まで | 2滴 | 白湯に混ぜてスプーンで |
7ヵ月~1歳まで | 3滴 | 白湯に混ぜたり哺乳瓶で |
1歳~3歳まで | 6滴 | ジュースに混ぜたり、直接 |
3歳~6歳まで | 7滴 | そのまま飲ませる |
6歳~15歳まで | 10滴 | そのまま飲ませる |
上記のようになっていますので、分量はきちんと守るようにしてくださいね。あまり効果が見られない場合は、かかりつけ医と相談して服用量の調整をしてください。
赤ちゃんに飲ませる場合は、水や白湯に混ぜて飲ませます。スプーンで飲ませたり、スポイドで飲ませると効果的です。
ラキソベロン自体には甘みがありますので比較的飲みやすいですが、赤ちゃんの場合、飲んでくれないこともあります。
そんな時は、湯冷ましでのばしたジュースに入れ、哺乳瓶で飲ませるのもありです。3歳くらいになってくると、だいぶん物分かりが良くなるので、そのままでも飲んでくれる子もいます。飲んでくれない子は、ジュースに混ぜると飲んでくれるようになりますよ。
赤ちゃん用のほうじ茶や麦茶に混ぜて飲ませるのもありです。
ラキソベロンだけで治らない場合は?
ラキソベロンだけで効果が見られない場合は、生活習慣を見直してみてください。生活リズムを整え、排便する時間のリズムが整えば、変化することもあります。
水分量を増やしてみることや適度な運動をすることも重要です。それでも改善が見られない場合は、当サイトでもおすすめしているカイテキオリゴを併用してみて下さい。
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